セミナー・講演会レポート

高市早苗・経済安全保障担当大臣とお会いしました。

2023年2月19日に福岡にお見えになった高市早苗・経済安全保障担当大臣に貴重なお時間をいただき、『コスパ病』の増補改訂版の著者サイン本と英語版をお渡しし、記念撮影を行っていただきました。

高市大臣は、2022年秋に筆者が国会議員の方々に献本を行った際、誰よりも早く直筆の激励メッセージ入りのお手紙を下さいました。

そこで、お手紙のお礼をお伝えし、福岡にお越しの際にお会いできないかお願いしたところ、たいへんご多忙な中、個別面談のお時間を作って下さいました。

地産品・国産品の振興という、最も基本的で地味な「草の根の経済安全保障」を提言してきた『コスパ病』が、国政のトップでわが国の経済安全保障政策を指揮される現職の閣僚の方に届いたことは、とてもありがたく、意義深いことです。

高市大臣には、心より御礼申し上げます。



2023 / 3 / 1
熊本市倫理法人会様にて講演

熊本市倫理法人会様の「モーニングセミナー」にて、

『新常識の地産地消で、熊本から明るい日本経済の未来を描こう

と題し、40分の講話を行わせていただきました。

経営者の倫理観と人間性を高める様々な素晴らしいお取り組みを通じて、まじめに働く日本人の姿を地域社会に示してこられた倫理法人会様のセミナーだからか、終了後に、

「日本人は怠け者になった、ということが分かりました」

という印象的なご感想をお聞きしました。

苦しくても、難しくても、前例がなくても、社員みんなの力で作り上げた商品がお客様の理解、賛同を得て「プラス100円」の値段で売れれば、その分、地域経済の規模が健全に拡大し、利益が故郷を潤します。

しかし、そのような創造的な努力を最初から放棄し、単に人件費や製造コストの低さを求め、日本人が積み重ねてきた技術、ノウハウを海外に持ち出して「引き算」で200円の利益を生み出すのはまさに「怠け者の経営」で、自国の産業、経済に損失を与えるビジネスです。

産地や業界に損失を与えても「自社だけが儲かれば、知ったことじゃない」という経営判断を下せるのは、倫理観がないから。

そうした経営を「経済合理性」という言葉で正当化するのも、倫理観がないから。

経営者である前に、一人の日本人として、一人の人間として、いかに仕事、人、商品と向き合うべきか。

大切なことを共有させていただいたセミナーでした。

2023 / 2 / 14
日本道経会(福岡)様にて講演

筆者の高校時代の恩師・占部賢志先生のご推薦により、一般社団法人・日本道経会福岡支部様の会員企業様、約70社の方々を対象に、「経営セミナー」の講師を務めさせていただきました。

セミナーでは、北部九州の各県と九州の離島で、主に生鮮や加工食品の販売を手掛けておられる流通業界の方々に向けて、

「消費者主導の地産地消」

を提唱させていただき、自損型輸入の概要を認識して、地産率、地消率の高い地域経済を九州から少しずつ作っていこうと呼び掛けさせていただきました。

セミナー終了後は、参加者の方々から

「とても刺激があって良かった」
「値段の問題を新しい視点で考えることができた」
「流通業界が日本経済再建のために担える役割が見えてきた」
「お客様に地産品を買ってもらえるよう、スーパーの側から呼び掛けていきたい」
「生産者のためにもっと頑張りたいと思った」

と、流通の場でやっていきたいと感じたことをたくさん聞かせていただきました。

農家、漁師、中小・零細企業にとって、生産・製造現場の努力を理解し、こだわりに耳を傾けてくれる卸先の存在は何より心強いものです。

これまでの、「作り手、売り手からの発信」だけではなく、「買い手側」からの地産地消のムーブメントが高まれば、画期的な地域活性化の成功事例が生まれるはずです。

『コスパ病』を書いた時に目指したいと思った未来像をともに描けた、とても実り多いセミナーでした。

2023 / 2 / 9
佐賀県吉野ヶ里町様にて講演

佐賀県吉野ヶ里町の後援を受けて「消費者主導の地産地消」をテーマに、講演とディスカッションを行いました。

当日は、副町長さんをはじめ、町議会議員の方や金融機関の方、地場企業の経営者の方々にご参加いただき、時間枠がぎりぎりになるほど、ディスカッションも大いに盛り上がりました。

既に『コスパ病』を読んで下さっている方々もいて、講演内容を聞くことで「より理解を深められた」との声をいただき、大変嬉しく思いました。

終了後は、

「地元のものを買う」

「地元の農家やお店が減らないようにできることをする」

「物を供給する立場から、最高の物を作るというマインドがないと本当の地産地消はないと思っています。販売する方、消費者それぞれの気持ちが⼀緒になる取り組みができたらと思います。今日はお疲れ様でした」

「自分にできることをやっていきたいと思います」

「今まで自然と行っていた外産地消の行動から、意識せずとも地産地消の行動がとれるように、まずは日々の買い物から産地に気をつけていきたい」

「意識変化を強制することなく、楽しんで地産地消をやってる人たちと仲間づくりをやっていきたい」

「常に生産者や地元(または現在住んでいる地域)のことを想い、少しでもそれらの人のことを考えて購入していこうと思った」

「食材…選べるなら地元産、衣服…長く着れるものを産地など商品表示を気にしたいと思う」

との声が聞かれました。

2023 / 1 / 19
日本マーケティング協会様にて講演

著者・小島尚貴が2018年から国際マーケティングの専門家として寄稿してきた『九州マーケティングアイズ』の発刊元である日本マーケティング協会様の九州支部から、『コスパ病』の問題提起は、マスコミや広告の業界でも知られる必要がある、とのお話をいただきました。

当日はマスメディア、広告代理店、大手メーカーの方々が参加され、貿易業界からの問題提起と解決のための提言を、パワーポイントで約130枚のスライドにまとめ、小売りの舞台から見た消費動向、広告宣伝が地域産業の衰退にもたらす影響についてご説明しました。

終了後は、

「日本経済の競争力低下や、企業が賃金を上げにくい構造が、新たな視点から見えてきた」
「安価な商品が海外でどのように企画され、どんな手法と経路で日本に持ち込まれるかが理解できた」
「消費者が支持してきた価値観が、日本経済と、消費者自身にとって必ずしも良いとは言えないことが分かった」

との声が聞かれました。

2022 / 10 / 13
熊本県食料産業クラスター協議会様にて講演

『コスパ病』の舞台の一つである熊本県の農業関係者の方から、「これまでになかった視点からの地場産業の活性化を考える材料になる」との提案が協議会で出され、講演の実施が決まりました。

講演では、約30名の生産者、食品メーカー、行政職員、団体職員の方が参加され、地方の一次産業、二次産業の活性化を考える前に、なぜ衰退の構造が長年定着し、行政や民間の活性化活動が見込んだような成果を上げられないのかを『コスパ病』に基づいてご説明し、消費者の理解と応援を味方に変えるための方策をご提案しました。

終了後の質疑応答では、漬物、もやし、味噌、醤油、加工食品を製造、販売する熊本各地の方々から、

「10年ぶりに具体的な希望が見えてきた」
「薄々感じてきたことが明確な実感と具体的な知識になった」
「海外販路開拓の前にやることが見えてきた」
「本質的な地場産業活性化対策が見えてきた」
「自分が属する品目別、地域別の団体でも話してほしい」

との声が聞かれ、未来への自信と希望を掴んだ講演会となりました。


『コスパ病』のご購入または寄贈先

《 団体 》
日本マーケティング協会九州支部
福岡アジア都市研究所
福岡地域戦略推進協議会
九州経済調査協会
九州・アジア経営塾
九州経済産業局
福岡中小企業経営者協会
福岡教育連盟
九州経済連合会
中小企業基盤整備機構
モラロジー研究所
福岡商工会議所
福岡県経営者協会
九州経済同友会
日本道経会福岡支部

熊本市倫理法人会

《 大学 》
九州大学
福岡大学
九州産業大学
中村学園大学
拓殖大学
筑波大学
東京大学
久留米大学
福岡県立朝倉高校

《 官公庁・行政機関 》
外務省
経済産業省
農林水産省
内閣府
福岡県
佐賀県吉野ケ里町
中小企業庁
佐賀県唐津市
佐賀県有田町
山口県下関市
熊本県熊本市
熊本県八代市
熊本県菊池市

《 マスコミ 》
共同通信社福岡支社
FBS福岡放送
西日本新聞社
産経新聞社
熊本日日新聞
讀賣新聞西部本社
電通九州
博報堂九州